セインツの選んできたのは、やっぱりQBブリーズのパスだった。

開幕いらいの4連敗中 いろいろな論評がありました。
中でも、ラン攻撃を増やすとか、マカリスターのランをもっと使っては・・・など。


そんな中で、セインツが選んできた道は、やっぱりブリーズの多彩なパス攻撃でした。
ランはたとえゲインできなくてもかまわない。でも、パスでドライブできなければいけない。

わかっていても止められない「パス」攻撃にこそ、
セインツの勝ち進む道がある。
そんな信念のようなものを感じました。


少々連敗していても、HCペイトンの頭の中には、
スーパーボウルがあったのかも知れません。
目先の一勝にこだわるのなら、ランに活路を見つけることも出来たのかも知れません。


マカリスターがケガをしてシーズンアウトになったときも、
代わりのパワーバックを必要としなかったのも、
そんなことをして、目先の1勝を手に入れても、勝ち進めないと考えたのかも
知れませんね。


ペイトンHCのこと、今さらながらですが、リスペクトです。


先週のコルツ対ペイトリオッツで、どうしてペイトリオッツが勝ったのか?
どう考えるかは、いろいろなんでしょうが、一つの見方として・・・
ペイトリオッツの一番怖いところ=マニングのパスプレーだと思います。
ハリソンやクラークに、ボンボンとパスを通されては勝ち目はありません。
そこで、たまたまハリソンが欠場と言うこともあって、取った作戦は、
クラークへのパスを防ぐこと、アッダイのプレーを増やすこと。


結果として、その作戦は上手く行き、アッダイの大活躍になりますが、
マニング、クラークの活躍は陰を潜めます。
こうなれば、マニング率いる怖いコルツではなく、アッダイのワンマンチーム
RBの調子の良い普通のチームになってしまったと言えるように思います。


そこにペイトリオッツの勝機が出てきたように思います。
マニングのコルツより、RBの調子の良い普通のチームの方が
戦いやすいように思います。


ここで、もしもマニングがマークの甘い あるいはゲインを続けるアッダイに
偏ることなく、クラークへのパス、ハリソンの代わりのゴンザレスへのパスに
こだわりを持ち続け、パスでゲインすることが出来たなら・・・
コルツのペースになっていたかも知れません。


わかっていても止められないチームが一番やっかいなのです。
普段のコルツは、マニングのパスでどんどん攻めてきます。
そんなこと対戦相手のどのチームでもわかっているわけです。
なのに止められないのです。


セインツのオフェンスもその強さは、ブリーズの多彩なパスプレーです。
コルツとちょっと違って、レシーバーにはWRだけでなくRB・FBまでも含めた
多彩なパスプレーです。
だから、パスでくるとわかっていても 止められないのです。


そう言うわかっていても止められないプレーが出来てこそ、
勝ち進めるのかも知れません。
1年だけでなく、毎年プレーオフに絡んでこれるチームになれるのかも
知れません。


セインツにとって、ランプレーをコツコツ出すとか、
パワーバックとブッシュのワンツーパンチを軸にするとか、
そんなことをしても、勝ち進めるチームには決してならない。


4連敗の後 4連勝出来た背景には、そう言うセインツのセインツらしさの
プレーの復活があったから 出来たのかも知れません。
早めにパスからランに切り替えたりしていれば、4連敗は無かったかも知れません。
でも、4連勝も無かったように思います。


勝ったり負けたりしながらの 4勝4敗よりも、
4連敗の後の4連勝の今の4勝4敗の方が、づっと先が明るく見えます。
キッカーの問題もありますし、それにしても進まないランプレーにも
問題は確かにあります。


でも、チームの攻撃の軸がしっかりしてきた感じがします。


こうして攻撃の軸となるブリーズの多彩なパスプレーが出来るようになれば、
ランプレーも出るようになるような気がします。