スティーラーズ ドルフィンズを開幕戦で破る!

ついに、NFLシーズンも開幕しました。

開幕戦でドルフィンズを破り幸先の良いスタートを切れました。
『えっ! ロスリスバガー欠場で・・・?』

そうです、これ以上ない幸先を切ることができました。
ロスリスバガー(以後、ロスリーと略)が、しっかりしていなければ、
はじまりません。
そこは、確率的にも高いことだと思いますし、もしものときには、
後がどうであろうと、プレイオフ進出の可能性はないですよね。

ですから、
開幕戦で、控のベテランQBが、あの程度できるという実績を残せたことは、
この先、非常に大きな財産になると思います。

その他にも、どうも筋肉の調子が思わしくないWRウォードさん。
彼が、すごい活躍をしなくても、いけそうですし、
ウォード自身も、絶好調でないとはいえ、キーポイントでは、
やれるっということもしめしてくれた結果になりました。

ポラマルやポーターをはじめ、
昨年来の協力ディフェンス陣も問題なさそうです。
初戦と言うことで、控えめにというか、堅くプレイしていたように感じました。
次からは、もっと のびのびやってくれるんじゃないかと思います。

パーカーさんも、これ以上ないくらい上々な滑り出しでした。
昨年よりも、マークが厳しくなっても 大丈夫そうです。
オープンだけでなく、中央へのランも力強さが増した感じす。


期待されていない、新人サントニオもQBとのタイミングが今ひとつ、
あっていないようですが、難しいパスをキャッチするなど、
能力の片鱗を見せてくれました。
リターンでも、スピードのあるところを見せていたので、
いずれ、ビックプレイも見せてくれるんじゃないでしょうか。


このゲームで、一番良かったシーン!
それは、パンターガードイックがパントした際、
相手リターナーが、大きくリターンしてきました。
カバーチーム全員が抜かれてしまい、サイドライン際、
最後に残っていた、ガードイックが頭から身体を預けるようなタックルで、
相手リターナーを、ブロックしました。

自分よりも、たぶん一回りも若い選手、
この日のゲームでも、マイアミで一番ノリノリだったと思います。
そんな選手に、ピッツいちの長老選手・ガードイックのタックル。

本来、パンターなのだから、遠くに高くボールを蹴るのが、
彼の仕事のほとんどのはず。
後は、基本的にカバーチームの仕事です。
カバーチームのメンバーの大きなミスを、
チームいちの長老が、身体を投げ出してタックルする。

でも、それは特別なことではなくて、当たり前のこと、
だって、それは、チームだからです。

チームスポーツの良いところは、
才能ある選手が、光輝くようなすごいプレイをするだけでなく、
ミスしたときにも、そのカバーを当たり前のこととして、
何でも無くやってしまうところだと、あらためて感じさせてくれるシーンでした。

そう考えたとき、思い出したシーンがあります。
QBバッチから、新人WRサントニオへミスパスが投げられたとき・・・
右から左へ走るサントニオへ、パスはサントニオの左に、
進行方向の逆、後ろ側にボールが投げられたのです。
それでもサントニオは、身体を半身にして、
左手でそのパスを受けようとしました。
左手にチップしたボールは、サントニオの後ろに落ちました。
でも、
このシーン、サントニオはディフェンスを完全に抜き去っていましたので、
ボールは、サントニオ選手のディフェンスいる側に飛んで来たことに、
なります。
もしも、左手一本でチップしたボールが、上にはずんでいたら、
インターセプトの危険性もあったわけです。
そう考えると、自分がとれないボールが来たときには、
同じ左手一本を伸ばすにしても、
ボールを下に叩き落して、インターセプトを避けるよう
行動をするべきだったのかも知れません。

QBとのタイミングが、合わないことなのか、
それとも、QBのパスミスなのか、それはわかりませんが、
そうしたミスがあったとき、そのミスを最小限のロスにカバーする。
そんな働きができてこそ、チームスポーツとしての、
活躍ができるのかも知れませんね。

とくに、サントニオ選手のように足が速ければ、
今回のようにボールが後ろにいってしまうということは、
起きやすいことだと思います。
そのときに、パス失敗に終わるか、それともインターセプトされるか、
その違いは大きいと思います。

もしかすると、その一番大きな違いは、
その試合の勝敗を左右することよりも、
そのパスをしたQBの意識の中に、サントニオへのパスは難しいと、
感じてしまうことかも知れません。
単に、パス失敗に終われば、QBにも気持ちの余裕があるでしょうから、
彼は足が速いから、もっと前方に投げ無くちゃいけなかったな〜
そうすれば、ディフェンスを完全に抜いていただけに、
足もあるわけだし、ロングゲインにできるかも知れない。
そんな風に思いやすいんじゃないでしょうか。

ボールを投げるQBとそれを受けるWRの信頼関係って、
そんなチームとして、ミスをカバーすると言う当たり前のことから、
始まるのかも知れませんね。

フットボールって、ほんと人生そのもの。
どんなスポーツでも、同じくらい奥が深いものなのかも知れませんが、
フットボールほど、それが見えやすいスポーツって、
他にはないような気がします。

よく、アメフトの魅力を、パワーとスピードっと言ったりしますが、
それって、日本の相撲を見ていると、やっぱりパワーと立会いのスピード、
って、思ってしまいます。
相撲だって、当然作戦もあれば、戦略もあると思いますが、
それって、見えにくいですよね。
アメフトのおもしろさは、そういうところが、
見えやすいところなんじゃないかなぁ〜っと、思います。