知ったかぶりにポーターのINTを解説

 あのシーンは面白いですね〜 見れば見るほど面白いです。
 セインツDCウィリアムズ対マニングのだましあいだと思います。

 1-10-IND30 (5:35) (Shotgun)PENALTY on IND-R.Diem, False Start,
            5 yards, enforced at IND 30 - No Play.
 1-15-IND25 (5:35) (No Huddle, Shotgun) P.Manning pass short right to P.Garcon
           to IND 42 for 17 yards (J.Greer).
 1-10-IND42 (5:03) (No Huddle, Shotgun) P.Manning pass incomplete short right
            to R.Wayne (M.Jenkins).
 2-10-IND42 (4:57) (No Huddle, Shotgun) P.Manning pass short middle to P.Garcon
           to NO 48 for 10 yards (S.Shanle).
 1-10-NO48 (4:33) (No Huddle, Shotgun) P.Manning pass short left to R.Wayne
           to NO 36 for 12 yards (T.Porter).
 1-10-NO36 (3:58) (No Huddle, Shotgun) P.Manning pass short left to R.Wayne
           to NO 31 for 5 yards (T.Porter).
 2-5-NO31 (3:29) (No Huddle, Shotgun) P.Manning pass incomplete short middle
          to A.Collie. NO-T.Hargrove was injured during the play.
 3-5-NO31 (3:24) (Shotgun) P.Manning pass short left intended for R.Wayne
          INTERCEPTED by T.Porter at NO 26. T.Porter for 74 yards,
          TOUCHDOWN.
 と、プレーバイプレーではなっています。
 最初のフォルツスタートは、予定外のことでパスします。
 次のファーストダウンでは、セインツは3面ラッシュをします。もちろんパスプロテクとは
 完璧にされマニングに十二分な時間が出来ますが、パスラッシュした3人以外パスディフェンス
 につきますから、パスを投げるところがなくなります。WRのガーコンが、奥深くまで
 走っていましたが、大きくバックしてそこにパスは通ります。
 次に左サイドライン際にWRウェインが一歩前に出てすぐバックしてパスをもらおうと
 しますが、ここはジェンキンスが飛び込んで手にボールが当たりますがINT未遂に
 終わります。
 次に右サイドにいたWRガーコンが 中央に斜めに走りぬけ、LBシャンリが追いかける
 ようなカタチになり、深いところに控えていた二人のS(シャーパーとハーパー)の手前に
 浮かせたような芸術的とも思えるパスが決まります。
 このときパスはピンポイントで決まりますが、シャーパーとハーパーとシャンリの真ん中に
 きわどく決まりますから、マニングとしてもヒヤリとしたかも知れません。
 次に、左サイドにウェインと#17の選手がウェインが外側、#17が内側にセットします。
 このとき ウェインは数ヤードほど走りこみバックしてそこにパスがきます。内側にセット
 していた#17が、ウェインのマークについていたポーターをブロックすることで、
 12ヤードのゲインができます。
 次に、左サイドにはWRウェイン一人がセットします。5ヤード程まっすぐ直進して内側に
 90度向きを変えてスクリメージラインと平行に内側に入ってきます。そこにパスが
 通ります。5ヤードゲインでセカンドダウン5になります。このときウェインのマークは
 ポーターですが、ポーターはスクリメージから5ヤード程後ろにセットしています。
 WRとの距離を置き、後ろに抜かれることを避けようとしている風に見えます。
 パスは危なげなく決まります。
 次に、右サイドにセットしたWRコリーが中央に走りこみますが、誰だったか忘れましたが
 ジェンキンスだったような気がしますが、しっかりマークがついていてパス失敗になります。
 ここで、DTのハーグローブがケガをして退場します。
 僕は、ハプニングですが これも伏線になったと思います。
 実は このドライブ、最初のプレーではDライン3人のラッシュでしたが、徐々にLBが
 パスラッシュに加わっていきます。LBが一人から二人へとパスラッシュの人数が徐々に
 増えていくんです。
 ハーグローブがケガでパスラッシュが出来ない分 LBのパスラッシャが増えるとマニングは
 思ったかも知れません。現にそうなるんですが、セインツDCとしてもマニングにそう
 思って欲しかった。LBの守るゾーンががら空きになると。

 次がINTのプレーになります。 ディフェンス側のセットはずっと基本的に同じです。
 Dラインが3人 LB3人 DB5人です。
 FSのシャーパーは、いつも深くセットします。SSのハーパーは深かったり
 TEクラークのマークについたりしています。
 このときは、シャーパーは深くセット ハーパーもはじめ深めにセットしますが、ジリジリと
 上がってきます。
 コルツは 右に一人WR 左に二人セットします。外側に#17 内側にウェインがセット
 します。内側のウェインのすぐ前にジェンキンスがセット、外側の#17には、7,8ヤード
 下がって(間をあけて)ポーターがセットします。内側のウェインが外側を気にします。
 そこで、外側の#17が、内側にゆっくりモーションしてきます。そのときハーパーは、
 1,2歩だけ内側に動きます。これは普通、内側のウェインにはジェンキンスが、外側の
 #17にはハーパーがマンツーマンでマークしていると考えます。
 ところが、ウェインをマークしたのは深くセットしてたハーパーで、ウェインの前にセット
 してたジェンキンスが#17をマークします。ゾーンだったのかも知れません。
 #17が内側のウェインのすぐ後ろ近くまでモーションしてきたところで、ボールが
 スナップされます。 
 コルツのプレーは、右側では、ガーコンとTEがまっすぐに走りこみます。が、
 こちらサイドは、あるいは走りこむサイドは、ハーパーが深くセットしていたので、
 マニングは見向きもしません。
 左サイドとマニングは決めていたと思います。内側にいたウェインはちょっと外側寄りに
 7、8ヤードほど走りこみ 内側に90度向きを変えて入ってくるコースを走ります。
 外側の#17は ウェインの後ろを内側に5,6ヤード(ファーストダウンギリギリ付近)
 を、横に走ります。
 セインツのパスラッシュは6人になります。3人のLB全員がパスラッシュします。
 こうなると、その後ろがあきますから、これまで通り内側に入ってくる ウェインも
 #17もマンツーマンなので パスは通るはずでした。(現に#17はフリーでした)
 ところが ウェインのマークはジェンキンスでなく、深くセットしていたハーパーが
 つくのです。ウェインのルートはちょうどハーパーのセットの付近まで走りこみ、内側に
 カットするコースです。ハーパーはウェインが自分の方に走りこんでくることで
 それを確信したのでしょう、ウェインがカットを切って内側にコースを変える直前に
 ウェインの内側にすすみます。ちょうどウェインとすれ違うような感じです。
 普通マンツーマンでマークすると、WRの動きにあわせてCBは動くはずですから
 当然 ウェインはCBを後ろにおいて 内側に切れ込んでいるはずです。
 しかも、LBは3人ともパスラッシュに上がっているので、パスは決まるとマニングは
 考えたと思います。

 このドライブでは、LBをパスラッシュに参加させてそのゾーンを開かせて
 そこにWRが L字型に入ってきてパスを投げさせ それをハーパーが狙うという
 セインツDCウィリアムズの狙いに とうとうマニングがかかってしまった。
 NHK-BS放送では 解説の方はウェインが足を滑らせたと言っていますが、
 それよりも早く ポーターがウェインの前に動き出しているように思います。
 ウェインが足を滑らせたとすれば、それはハーパーが先にウェインの行きたい
 コースに動いたので、あせったためかと思います。
 ポーターの読み勝ちだったと思います。


 あくまで私の私見ですので 怪しいところも有ると思いますが、
 こんな風に思っています。