新人RBイングラムに期待

 今年のセインツのドラフト指名が高く評価される理由の一番が、1巡28位指名のRBマーク・イングラム指名への評価が大きいと思われます。(中には、逆にセインツには充分なRB陣がいるから、余計な指名だとする評価もあります。)おおむね期待が大きいようです。
 その背景にあるのは、イングラムインサイド、オフェンスラインの左右タックルの間をゲインできるRBだと言うことのようです。 セインツの場合ブッシュがセットする場合 相手ディフェンスはニッケル体系になることが多くあります。ブッシュがいなくてもセインツはニッケル体系を相手にすることがNFLで一番多いチームだと言われています。(調べたわけではありませんが、たぶんそうだと思います。)ニッケル体系になるとLBが一人減り、CBが一人増えます。特にブッシュがセットした場合ニッケル体系を取らないと、ブッシュがスロットルの位置に(WR位置に)モーションした場合 LBがマッチアップすることになりブッシュへのパスが俄然有利となります。SSがマッチアップすれば、WR陣がシングルカバーになりますから、これまたパスが有利になります。たぶんこんなことになるので、ブッシュは何もしなくてもその存在があいてディフェンスにニッケル体制を取らせることが多くなります。LBが一人少ないディフェンスを相手にしたときに、やはりインサイドもアウトサイドも走れるRB:イングラムの加入は大きな存在になるようです。アラバマ大でのイングラムは、シィットガン体系にすることで、相手ディフェンスにニッケル体系を取らせて、そこからのオフタックルあたりへのイングラムのランを行うというスタイルが功を上げていたようです。(ヤフースポーツの解説より)
http://sports.yahoo.com/nfl/news?slug=ys-farrar_ingram_gives_saints_more_options_052111
セインツでも 相手をニッケル体制にさせておいて、ノーハドルからイングラムのランを連発する。なんてことをしたら、相手もビックリすると思います。こうして相手のニッケル体制が減ったり セイフティーが前に詰めてくれば、お得意のパスが決まりやすくなります。

それから もう一つ・・・
一人二人のスーパーなレシーバーを作らないで パスを投げ分けることで、セインツはパスプレーのチームという印象を作りました。今度は ランプレーでも 一人のエースRBが1500ヤードも走るんじゃなくて、3人4人の複数のRBをローテーションで使いわけしながらも、ランの進むチームと言う印象を作りたいですね。これって、ちょっとNFLにおけるイノベーションになりそうな気がします。1000ヤードラッシャーは一人もいないけど、チームでのランゲインがベスト3に入るとか。800ヤードラッシャーが3人いるとか・・・
RBにとっても ハードタックルを受ける回数が減りますから、選手寿命も延びるような気がします。ちょっとばかりサラリーが低めになるかも知れませんが、選手寿命が延びるほうが お得な気がしますが・・・
,
,
●そうそう イングラムと言えば、背番号を何番にするのか?なんてちょっとおせっかいな話題もあります。 と言うのも彼がアラバマ大時代に付けていた#22は、セインツではCB:ポーターが付けていますから、#22ならないから、それではって言うんで いろいろ話が出ています。指名順位の#28は Sのヤングが付けています。そこで昨シーズンはジュリアス・ジョーンズが付けていた#21が良いんじゃないか。とか・・・ +10して#32が良いんじゃないか。とかです。
#32も昔はエースRBの背番号でしたから、良いと思います。まったく別な見方で 意外性の40番代なんてのも良いと思います。だったら付けられる背番号で一番大きな#49なんてどうでしょう? ちょっとFBみたいでもありますが、なれればそんなイメージも変わってしまうと思います。