オフの雰囲気がいつもと違う?

 セインツのスーパー制覇でシーズンが終わり、オフに入ってくる。
 ただ、NFLのシーズンは3月が、その年度の始まりですから、
 2月中は2010年度にあたるようです。

 とは言え、例年なら主力選手の長期契約という話しが
 上がってくるのが普通ですが、今年は様子が違う。
 と言うのも、2011年度はサラリーキャップ制がなくなるようです。
 3月5日までに 新しいシステムで選手側とオーナー側が交渉成立
 すれば良いのですが、どうもそうはならないようです。
 そのために、サラリーキャップもなくなりますが、FAのルールも
 変わるようです。
 それとセインツにとって関係が深いのが、ファイナル4とか
 ファイナル8とかいうルールが、関係してきます。
 フレーオフでベスト4、ベスト8に残ったチームは、FAで
 自由に選手と契約できないようです。
 ベスト4に残ったチーム(セインツが該当します)は、FA流失した
 人数以下、FA流失した選手の契約サラリー以下の契約しか出来ない。
 つまり、誰か自チームの選手がFA流失するのを待ってから、
 それ以下の契約で取れる選手を獲得できるようになるわけです。
 先行してFA戦線に打って出ることができなくなります。


 それに、FAのルールも、これまで4年でUFA(まったく自由なFA)
 になりましたが、これが6年になります。
 4年5年の選手は、これまで3年以下の選手と同様にRFAになります。
 そのため、セインツでUFAになるのは、FSシャーパーとOLBフジタの
 二人を除くと、控え選手のみになります。
 QBブルネル、TEビリーミラー、ディンキンス、ダン・キャンベル
 Cニック・レッキー、DTクランシー、Sプリオローあたりのようです。
 ミラーやクランシーは昨年は活躍もありましたが、今シーズンはケガで
 活躍もなく、年齢的にもそろそろパフォーマンスも落ちてくることを
 考えると、主力としての期待は薄いと思います。
 先のフジタとシャーパーにしても、セインツのシステムが合っている。
 前のダラス、ミネソタにいる時よりも、セインツでシステムに合致した
 という面がありますから、金銭の問題じゃない部分でセインツ有利かな、
 とも思います。
 後、シャーパーに関しては、やはり年齢的に言っても シーズン前半の
 活躍が大きく 後半はややパフォーマンスが落ちてきたと思います。
 その辺を考えても あまりに大きな契約はするべきでもないと思います。
 他チームから、大きな誘いがあれば出て行くことになるでしょうが、
 もしそうなれば、セインツとしてもその分FA選手が獲得できますので、
 悪い話ではないと思います。
 

 Gエヴァンス、Sハーパーをはじめ 今年FAと思われた多くの選手は
 RFAになりますので、チームにひきとめるには有利になります。
 最高条件を提示しても、長期の契約にビックボーナスを払うことと
 比べれば 安くつくようです。仮に他チームにとられるようなことが
 あっても、ドラフト指名権をもらえます。逆に言えばRFA選手を獲得
 するチームも複数のRFA選手の獲得は無理になります。

 現実には、サラリーキャップもなくなるので、高額サラリーでRFA選手の
 獲得に動くチームも出てくるかも知れませんので、どうなるのかは、
 やってみないとわからないところですね。
 

 マイアミがLBポーターの解雇をいったんは発表し取り消したようですが、
 それはサラリーキャップとの兼ね合いで、来シーズンに始まる3月5日以降に
 ずれ込んだだけのようです。
 ただし 今年はFAでの戦力補強が難しいので、カットは慎重にして欲しい
 ですね。これまでセインツは選手の再契約を考えて早目のカットをしていますが
 今シーズンだけは、思わぬトレード話も舞い込む可能性もありそうです。
 DEグラントやブッシュのサラリー高騰を理由にカットの噂もありますが、
 そうはならない、そうしてはいけないんじゃないかと思います。